2016年9月12日 (月) | 構造医学について, 院長ブログ

構造医学とは vol3 重力と健康について

宇宙飛行士の職業病は【腰痛】であるという話

 

地球に生きてる以上、関わり続ける重力との関係

私たちの身体や暮らしに関わる全てのものは地球に中心に向かう力『重力』の影響を強く受けています。

 

最近は日本人の方も宇宙へ飛び立っていますが、

重力の無い宇宙船の中ではふわふわと浮遊します。

 

地球上では健康体でも、宇宙飛行士になると健康管理が地球にいたとき以上に徹底されると聞きます。

地球に戻った際に徹底した検査を受けるのはその為です。

 

スペースシャトルにのった向井千秋さんは

 

『宇宙飛行士の職業病は腰痛だ!』

 

といっておられました。

 

重力の無い空間で身体が宙に浮くと、腰周囲の関節が離れ離れになり、正常に動かなくなるためです。

 

したがって、重力とは、常に人の健康に影響を与え、無くてはならないものと考えております。

 

重力を利用したやじろべえという玩具はご存知かと思います。

やじろべえは左右の重さが釣り合えば、揺らしても安定します。

しかし重力がないところでは、浮いてしまい安定することはありません。

 

人は2足でも片足でも立つことができます。それは骨盤にバランスをとる大きなやじろべえのようなものがあるからです。

そしてその骨盤の上には、背骨という大黒柱があります。

この背骨が色んな動きをしても安定するのはやじろべえを何弾も積み重ねたようなつくりをしているからです。

 

背骨はやじろべえの中央の支点で、内臓を左右の重りとして重力を受けて常にバランスをとっています。

そして、重い球状の頭というパーツを上に乗せ、背骨の支点を補強しているのです。

だからこそ、人間は前後左右に動いても、止まっても安定するのです。

 

私たち人間はこのような仕組みで重力に順応しバランスをとって生きています。

 

このような理解から、腰痛やその他病気は重力のバランスが取れていない状態だと判断できるのです。

 

人の身体と重力にはこのようなつながりがあると構造医学では考えられています。