2017年2月9日 (木) | 院長ブログ

アメリカの研究チームの見解 宇宙飛行士の腰痛(椎間板ヘルニア)に疑問

宇宙飛行士の腰痛、原因は筋肉の萎縮か 米研究チーム

http://www.cnn.co.jp/fringe/35091427.html

(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した飛行士らのデータから、宇宙で起きる腰痛の原因が明らかになった。米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の整形外科医らが、米航空宇宙局(NASA)の出資で実施した研究の成果を発表した。

ISSに数カ月間滞在すると、飛行士は身長が最大5センチも伸びる一方、筋力が落ちたり背中の痛みを訴えるようになったりする。

cnn.co.jp2016.12.30 Fri posted at 17:00 JST  の記事参照

 

私の見解を書きます。

宇宙飛行士の腰痛は、原因は筋肉の萎縮か?

私の見解を書きます。

 

正直きこの文章を読み、これだけ現代医学が発達してきておりますが

この記事に関してはとても驚きを感じます。。

 

腰痛を専門に見てきた当院の考えは全く違うからです。

 

そもそも地球に生きる草花でも木でも動物でも、皆重力があればこそその姿を作り上げる事ができたのです。

 

家でさえも、重力があってはじめて柱ができ梁も作られるのです。

その意味で、重力は姿かたちを生み出す母なる力です。

 

私達の体や暮らしに関わる全てのものは、地球の中心に向かう力(重力)の影響を

強く受けています。

 

ペンやノートを机の上の 置けるのは重力があるからです。

 

重力のない宇宙船の中ではそれらや宇宙飛行士達はフワッと浮いてしまいます。

重力のない空間では上下の方向がなくなり、丈夫な骨や筋肉で体を支える必要がなくなるためです。

 

以前の記事にも書いたようにスペースシャトルに乗った向井千秋さんは

 

『宇宙飛行士職業病は腰痛』

 

だと言われたようです。

それは、重力のない空間で体が宙に浮くと腰周辺の関節が離れ離れになり、正常に動かなくなるからです。

 

この様に地球中心に向かう力(重力)は常にヒトの健康に影響をを受け、なくてはならないものなのです。

結果無重力状態が続くと骨密度が落ち、骨がもろくなる。関節の潤滑不全がおき各関節がぐらつく。

 

脊椎全体のヒトが本来持っている 生理的湾曲が消失します。

ゆえに身長が伸びるのです。

 

ヒトはこの生理的湾曲があるおかげで脳が発達し二足歩行が可能となるのです。

よくテレビや新聞で宇宙飛行士が帰還した時抱えられている姿を我々は目にしますよね。

 

それと同時に筋肉の萎縮も当然の如くおきます。脳や内臓だって機能をおこす事は言うまでもありません。

 

その骨、筋肉、血管、神経、脳等が正常に復帰するのには概ね4~5倍の月日がかかるそうです。

仮に数か月滞在すると1年半~2年ぐらいかかるという事になります。

 

 

このようにヒトは死ぬまで重力に対抗して生きているといっても過言ではないと私は思います。