2017年12月6日 (水) | 院長ブログ

高齢者だけが抱えているわけではない膝の痛み 改善 Vol3

膝の関節が痛むときの対処法

整形外科で受けられる「手術以外の対処法」

膝の痛みや違和感が2~3週間ほど続くようであれば、整形外科を受診したほうがいいでしょう。
診断するためには、エックス線検査が欠かせません。骨と骨のすき間の状態や骨の変形をチェックします。

検査をして膝関が変形しているために痛みが出ているとわかった場合には、次のような方法で膝にかかる負担を減らしてあげましょう。

・生活改善
膝へ大きな負担をかける正座を避け、椅子に座る生活に変えます。また、重い荷物を持たないようにし、下り階段や下り坂に注意しなければなりません。

・ダイエット
肥満は膝関節に負担をかけるので、減量をする必要があります。食事内容を見直し、運動をする習慣をつけて無理のないダイエットを行います。

・運動療法
筋力の増強や関節液の循環をよくして炎症を鎮めるための「筋トレ」や、筋肉の緊張をほぐして膝関節を動きやすくするための「ストレッチ」、体力や筋力を向上させる全身運動である「有酸素運動」が必要となります。

・装具療法
膝の曲げ伸ばしを楽にする膝サポーターや、正しい位置に体重がかかるようにする足底版などを使用します。

・物理療法
器具を使って温める「温熱療法」やアイシングなど痛む部分を冷やす「寒冷療法」を行います。

・薬物療法
抗炎症作用のある消炎鎮痛薬などを用います。軟骨を保護する作用のあるヒアルロン酸を関節内に注射する場合もあります。