運動不足は腰痛、膝痛にとっての大敵です
最近は各市町村の検診で肥満度の測定も行っています。
『ベルトの穴が1センチ伸びると寿命が1年縮む』という言葉があるように、
肥満は生活習慣病と密接な関係が指摘されています。
でも、間違った指摘もあります。ひまんと腰痛、膝痛の関係がそれです。
<肥満だから腰痛、膝痛になるのではありません>
体重が重いほど骨に対する要求が多いので、骨は丈夫に良く育つはずなのに、なぜ膝腰の痛くなる人が多いのでしょうか?
答えは簡単です。
肥満になるような人は、体を動かすことが少ないからです。歩くこと動くことが少ないのが悪いのであって、体重が多いことが悪いのではありません。
相撲取りはあんなに体重があっても、激しく動いているので膝腰はとっても丈夫です。ただし引退後は悪くなる人がほどんとです。
引退後は動きが少なくなるから悪くなってしまうのです。
<骨は負担をかけてはいけないのか>
体重が多いと骨に負担がかかるからいけないと言う指摘は間違いです。これは全く逆で、骨は負担をかけ続けなければいけないのです。
例えば、骨に負担をかけずに寝ていたら、1カ月もすると健康な骨も脆くなってしまいますし、2か月も寝ていると骨粗鬆症になります。
骨というのは体重を支えるのが役目ですので、体重をかけるのが自然です。
骨も生きているので、体重をかけなければ自分の役目は終わったと思って、柔らかくスカスカになってしまいます。
思い体重をかければかけるほど、骨も太く固く自分を成長させていくのです。
<カルシウムを食べるだけだは骨にはなりません>
カルシウムをたくさん取っている子供より、そんなに取らずに動き回った年寄りの方が丈夫な骨を持っています。
カルシウムは必要ですが、もっと大切なのはよく歩いて骨に負担をかけるということです。
負担をかけて骨に丈夫になってほしいと要求することが大切であって、カルシウムをいっぱい取っても寝ていたら骨は育ちません。
仙人哲哉