正しい姿勢で立つことは、見た目にも美しい印象を与えるだけでなく、体の調子を整えるうえでとても重要なことです。
姿勢が悪い状態で過ごしていると、肩こりや頭痛の原因となったり、代謝の低下、冷えや浮腫みなど様々なデメリットを引き起こします。
しかし、姿勢は長い時間をかけて癖がつくものなので、悪い姿勢を1日2日で良い姿勢に改善しようと思っても、そう簡単には実現できません。
そもそもそんなに簡単に正しい姿勢になることができていたら、姿勢の悪さで悩むこともないはずです。
多くの人が、姿勢は良い方がいいに決まっていると分かっているはずです。
それなのに、悪い姿勢のまま過ごしてしまう人が多いのは、やはり正しい姿勢を維持することが難しい、キツい、気を抜くとすぐに悪い姿勢に戻ってしまうからでしょう。
良い姿勢を維持するためには、普段の生活のなかでどれだけ自分の姿勢を意識できるかどうかが重要です。
骨盤の位置を…とか、頭の位置を…などと、細かいことを多く気にしていると、すぐに疲れてしまって姿勢改善への意欲も薄れてしまうものです。
まずは
「常に自分の姿勢を意識する」
「背中が曲がっていたら真っすぐに正す」
「バランス良く立つことを心がける」
この3つを日々気を付けてみましょう。
特に、「バランス良く立つ」ことを意識してみると、自然とインナーマッスルが鍛えられ、骨盤のゆがみが改善し、正しい姿勢に近付くことができます。
そして、バランス良く立つコツは、足裏を意識することです。
足裏の親指の下、小指の下、かかとの3点に均等に体重をかけることができると、バランス良く立てる、つまり正しい姿勢の維持ができるようになります。
【足裏3点へ均等に重心を置くトレーニング】
体を前に倒す
両足を肩幅程度に開いて立ち、足裏全体を床につけたまま、体を前に倒す。親指のつけ根と小指のつけ根に体重を乗せ、頭から足裏までを一直線に保つようにする。
体を後ろに倒す
続いて、かかとに体重を乗せて体を後ろに倒す。この時も、足裏全体が床から離れないようにする。頭から足裏までを一直線に保ち、上半身だけが後ろにいかないように注意する。
体を左右に倒す
足裏全体を床につけたまま、体を左右にできるところまで倒す。この時も、頭から足裏までを一直線に保つように意識する。
両足の足裏全体で体重を支える意識で、バランス良く立つことが習慣化し、次第に正しい姿勢が無理なくできるようになってきます。
良い姿勢は、健康面でも美容面でもメリットがたくさんあります。
できることから確実に取り入れて、今より良い姿勢を常に目指していきましょう。