長年の腰痛専門治療の経験から導く膝の関節痛
膝の骨は、骨の端を覆っている「関節軟骨」と、骨と骨のすき間にある「半月板」という2つの軟骨で守られています。
健康な関節軟骨には適度な硬さと弾力があり、摩擦に耐えながら関節の動きをスムーズにしています。
また、半月板は弾力性に富んだ軟骨で、関節軟骨や骨に伝わる衝撃をやわらげており、膝を安定するのに欠かせません。
ところが、加齢などによってこれらの軟骨がすり減ると膝のクッション性が失われて炎症が起こります。これが膝関節の痛みの原因です。
変形して痛む膝間接は放置すると悪化する
膝の痛みは日常生活に置いて常に感じやすい苦痛です。
段階がいくつかの分かれますが、初期の状態程、治療かしやすいことは間違いありません。
少しでも違和感が出た場合には、是非とも時間を取って専門家に相談しましょう。
(1)初期段階
膝関節の変形は、徐々に進行していくものです。初期のころは関節軟骨や半月板がすり減り、関節のすき間が狭くなった状態。そして、関節を包んでいる滑膜という膜に炎症が起きています。
身体に現れるつらさとしては、歩き始めや立ち上がるときに膝の痛みやこわばりがみられるでしょう。膝が腫れ、熱っぽく感じられます。運動をした翌日に痛みが出やすいのも特徴です。
(2)
中期になると関節のすき間がさらに狭くなり、滑膜の炎症が悪化します。
膝の痛みが強くなり、階段の上り下りが困難になるでしょう。特に階段を下りる動作がつらくなります。膝の曲げ伸ばしがしにくくなり、膝を動かすとガリガリといった音がすることもあります。膝が痛くて正座ができなくなることもあるでしょう。
(3)末期
末期になると関節のすき間はほとんどなくなります。滑膜が厚くなり、関節軟骨とくっついてしまいます。
また、トゲのような骨棘(こっきょく)や、骨に虫食いのような穴のあく骨のう胞ができるなど骨が変形することもあるでしょう。
このころになると、立っているだけでも膝が痛むようになってきます。就寝中も痛みを感じることがあります。
次回はこれら症状が出た場合の対処法の記事を書いてまいります。
腰痛専門院 仙人整骨院