一年の感謝を込めて、
はがきを書く季節ですね。
メールやSNSが当たり前の今、
手書きの文字には
不思議な温かさがあります。
書く人の心や姿勢までも、
文字を通して相手に届くからです。
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1.姿勢が“言葉の印象”を変える
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同じ言葉でも、
姿勢によって伝わり方が変わります。
猫背で書くと、
呼吸が浅くなり、
力のない文字になります。
一方、背すじを伸ばして書くと、
呼吸が深くなり、
手に伝わる圧も安定します。
まるで、
体の軸が整うと
心の軸も整うように、
姿勢は言葉の“質”を変えるのです。
整体の現場でも、
姿勢が整った瞬間、
表情や声のトーンまで
明るく変わる方が多くいます。
それは、
体の姿勢が“心の姿勢”を
支えているからです。
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2. 日本文化に息づく“姿勢の美”
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昔の日本人は、
姿勢をとても大切にしていました。
正座、礼、書道、茶道――
どれも背すじを伸ばし、
呼吸を整える所作です。
特に書道では、
「筆は心を映す」と言われます。
どんなに上手に書こうとしても、
心が乱れていれば、
線が揺らぎます。
逆に、
心が落ち着いていれば、
一文字に自然な力が宿ります。
つまり、
“姿勢を正す”ということは、
“心を整える”ということ。
それが日本人の美しさです。
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3. 今日からできる“姿勢の整え方”
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① 背中の意識を高く持つ
机に向かうとき、
頭が下がりすぎないように
背中を軽く引き上げましょう。
② 肩の力を抜く
深呼吸をして、
肩をストンと落とす。
その瞬間、文字が柔らかくなります。
③ 書く前に深呼吸
ひと呼吸おいて、
「ありがとう」と心で唱える。
自然と穏やかな筆圧になります。
姿勢が整うと、
言葉にも芯が通ります。
年賀状は“未来への言葉”。
丁寧に書く時間が、
心を整える時間になります。
新しい年を迎える準備に、
“姿勢の美しさ”を添えてみませんか?
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。