2021年10月1日 (金) | 院長ブログ

足のゆがみを改善する「ぐりぐりマッサージ」

体のゆがみを整えたい時、背骨や骨盤のゆがみにばかり気を取られていませんか?
実はそのゆがみ、足からきているかもしれません。
足は、体の全体重を支えている、いわば土台のようなものです。
そのため、土台のゆがみは下半身、そして上半身へと伝わり、全身のゆがみに関わってくるのです。
2本の足の裏全体で体重を受け止められるようになれば、体のゆがみの改善に近付きます。

しかし、足は細かい骨が連なって形成されており、実はとてもゆがみやすい部位です。
足がゆがむと、体のバランスをとるために、その上にある膝関節、股関節、骨盤も連動するようにゆがんでしまいます。
さらに、歩き方の癖や筋肉の衰えなどの影響も重なり、姿勢の悪化につながります。
すると、内臓が下垂して下っ腹が出るだけでなく、血液の流れも悪くなって、足が太くなるという悪循環が生まれてしまうのです。

そこでおすすめなのが、「足ぐりぐりマッサージ」です。
簡単な刺激で足のゆがみを効果的に改善することが期待できます。

【足ぐりぐりマッサージのやり方】
体育座りで床に座り、両足裏を床につける。くるぶしの真下に親指以外の4本をぐっと入れ込み、ぐいぐいと5~10秒間マッサージするように押し込む。右のくるぶしは右手で、左のくるぶしは左手で行う。
次に、手をグーにしてこぶしをつくり、指の第2関節を使って足の甲をぐりぐりと押しながらこする。5~10秒間行う。
①②を数回繰り返す。

たったこれだけのマッサージですが、毎日続けて行うことで、足のゆがみの改善に役立ちます。
最初は弱めに、気持ちの良い力加減で行ってみてください。
特に、足の甲にある「舟状骨(しゅうじょうこつ)」という部分は、ずれが生じやすいので、ここを意識してぐりぐりとマッサージするのがポイントです。
足の甲の中央付近を触ると、こりこりする骨が見付かると思いますが、そこが舟状骨です。
骨盤や背骨のゆがみは自分で治すのが難しいと思いますが、足のゆがみは簡単なマッサージを続けるだけでも、かなりの効果が期待できます。
マッサージを続けながら、普段から両足でしっかりと立つ、足を組んで座らない、自分の足に合った靴でしっかりと歩くなど、足をゆがませない対策も心がけましょう。